今回はUさんのケースをご紹介したいと思います。
以前から不妊治療をされていたUさん。
Uさんは転勤族で以前は広島県に住んでいらっしゃいました。
広島県内の病院で体外受精をされていて、それに加え同県内の鍼灸院で同時並行で治療をされていました。
2年間ほど通われていましたが、なかなか結果が出ず、転勤となり当院のある福知山に引っ越されたばかりでした。
当然、土地勘もないため病院を探すところから始められ、そして鍼灸院も探されており当院へ来院されました。
ちなみに病院は京都市内の病院を選ばれました。
状況としては、以前卵管に水腫ができ手術で左の卵管を摘出。
右の卵管は閉塞ということもあり、自然妊娠は難しいということもあり体外受精をされていました。
さらには、チョコレート脳腫もあり子宮内膜もなかなか厚くなりにくいという状況。
一筋縄ではいかないようなケースですね。
引っ越す前に広島の病院に凍結してあった初期胚の受精卵が1つあったので、京都市内の病院に移され、その凍結卵の移植に向けて鍼灸も開始しました。
胚移植に向けて低温期中に数回施術をしました。
しかし、その後の病院での検査でNK細胞活性の値が少し高めだったこともあり、次の診察の結果次第で胚移植するかどうかを決定するとのことでした。
※NK細胞(ナチュラルキラー細胞)とは血液内に存在するリンパ球の一種で、異常な細胞を見つけ攻撃をする細胞です。
細胞活性が高いNK細胞が子宮に定着してしまうと着床や妊娠継続を妨げてしまいます。
そして、次の診察で状況を確認すると胚移植するには問題ないとのドクターのOKがでたため、予定通り移植されました。
胚移植後も施術を行い、判定待ちです。
結果としては、
なんと陽性判定!
私もご本人も大変喜びましたがその後の診察でhCGの値が低く残念な結果になってしまいました。
そして今回の胚移植で凍結卵がなくなってしまったため、採卵から仕切り直しです。
つづく