2022年4月27日水曜日

Sさん(39歳)のケース その3

再度胚移植に向けて鍼灸を受けられたSさん。

残りの胚盤胞の凍結胚を2つ胚移植されました。が、残念ながら陰性。

次は採卵に向けての鍼灸治療となりました。

ショート法での採卵ということでドクターと治療方法を決められて、6つ採卵できて全て受精し、凍結できたのは初期胚×2つ、胚盤胞×2つの計4つということでした。

その後、すぐには胚移植せず体調を整え移植に向けて準備も兼ねるということで、その間は念のためタイミングで様子を見られました。

そして、生理がきてその周期は胚移植の予定だったので、それに向けて受精卵を向かい入れるための身体の準備をするために鍼灸治療を行いました。

胚移植当日、胚盤胞の凍結胚を2つ移植されました。

胚移植後も着床を助け、また高温期もキープするために鍼灸を行い再び判定待ちです。

胚移植から判定日まではとても時間が過ぎるのが長く感じますね。

私もそうですが、ご本人が一番長く感じるのではないでしょうか。

そして判定の結果、見事陽性ということでした。

嬉しさの反面、前回のこともあるのでSさんはとても不安の方が大きいようでした。

その後一週間ごとの病院の診察で、胎のうも確認でき、翌週には心拍確認もできたということでした。

驚いたことに、なんと胚移植した2つの受精卵が両方とも着床し、順調に成長して胎のうと心拍と確認できたということで、Sさんは双子のお母さんになられました。


多くは、2つの受精卵を胚移植しても着床し妊娠まで至るのは1つのことが多いです。

片方の受精卵がもう片方を助けるためにダミーとなり着床率や妊娠率を上げる助けをしてくれます。

そのためダミーとなった受精卵はそのまま萎み、もう片方が順調に成長する、といったケースが多いです。

※今まで多くの同じようなケースの方を鍼灸治療をしてきた私の印象です。


その後流産予防のために安定期手前まで鍼灸治療をさせていただき、無事ご卒業されました。

本当に良かったです!


Sさんは鍼灸治療を始める当初は、「本当に鍼灸で不妊に効果があるのか?」と半信半疑でしたが少しでも可能性があるのなら受けてみようということでした。

「今まで、胚移植してもなかなか着床までいかなかったのに、鍼灸を受けた期間で3回胚移植をした内、2回着床し妊娠まで出来て、鍼灸って効果あるんだなぁ。もっと早くに受けていればよかった。」

と、おっしゃっていました。


私もそう思います。

不妊治療は出口の見えないトンネルという表現をすることがありますが、不妊治療に鍼灸を加えることで、その出口は確実に近くなると私は確信しています。


これからも少しでも多くの方の妊活のサポートをしたいと思いますので気軽にご相談下さい。

一人でも多くの方の笑顔が見られますように!

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2022年4月22日金曜日

Sさん(39歳)のケース その2

ひとまずその周期に予定していた胚移植はせず、タイミングで様子をみる方向で鍼灸治療を始められたSさん。

その周期は鍼灸治療をしながらタイミングをとられましたが、残念ながらその周期は生理がきたとのことでした。

そして本人の意向で胚移植をされるということだったので、私も胚移植に向けての鍼灸を数回行いました。

胚移植前後にも鍼灸治療を行い、そして凍結してあった初期胚を2つ同時に胚移植されました。

それから約2週間後の判定で見事陽性判定!

今まで何度も胚移植をされてきたSさんでしたが、鍼灸治療を受け始めて間もなく陽性判定が出て、本人も驚かれていました。

しかしその後、胎のうは確認できましたが心拍確認ができず、残念な結果に。


基本的に妊娠5週目で胎のうが確認できて、6週目で心拍確認ができればひとまずOKな状態です。

今回のケースで考えられるのは、1.不育症、2.染色体異常、3.単に受精卵の力が弱く着床はしたが成長しなかった、かのどれかではないかと思います。


そこで念のため不育症検査を病院で受けてみては?と提案しました。

仮に不育症だった場合、次に妊娠したとしても同じ結果になる可能性が高いからです。

染色体異常だった場合は、こればっかりはドクターでもどうすることもできません。


Sさんも同じ結果になるリスクを少しでもなくすために病院で不育症検査をされ、結果はやはり少しですがひっかかっていたようでした。

ただ、この結果が分かっていれば次回は薬で対応できるので、Sさんも少しは安心だと思います。

その後も、再び胚移植に向けて鍼灸治療を受けていただきました。


つづく

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2022年4月15日金曜日

Sさん(39歳)のケース その1

Sさんが来院されたのは不妊治療を始められてから2年半以上たった頃。

来院されるまでの状況としては、人工授精7回ほど、採卵(ショート法)3回、胚移植7回と治療されていましたがなかなか着床せず。

子宮内膜も薄く子宮内にポリープがあったが切除済み。

胚盤胞と初期胚での凍結卵が各2つずつ。

数か月後に胚移植を予定しているという状況でした。


Sさんは今まで幾度と体外受精と試みてこられましたが結果が出ず、鍼灸が不妊治療に効果があると聞かれ、半信半疑ではあったものの受けてみようと決心され来院されました。


身体の状態を診るとストレスもきつく、瘀血といって血のにごりもあり、更に余分な熱が体内にこもっている状態でした。


不妊治療では冷えは良くない!身体を温めないといけないよ!という風なことをよく見たり聞いたりしますね。

確かにそれは間違いではありません。

しかし、タイプによってやみくもに温めるための治療をすると逆効果の場合があります。

Sさんのようなケースでは、こもっている熱は余分な熱なので、その熱を抜いてあげる必要があります。


(過去に診た患者さんの中に同じような方がいました。その方は他の鍼灸院で身体を温めるための治療を1年以上していましたが、うまくいかず。そこで当時私が当時勤めていた鍼灸院に来られ、今まで他の鍼灸院でされていた治療の真逆の施術をしたところ、なんと数カ月で懐妊されるということがありました。)


まずは、胚移植に向けてSさんの体調を改善していく必要があります。

そこでしばらく体調が整うまでタイミングで様子を見ることを提案しました。

その間、Sさんの意向で病院の診察も休むということでした。


つづく

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2022年4月8日金曜日

気の流れが良い空間で

 ようやくポカポカ陽気になってきて桜も綺麗に咲いていますね。

桜も綺麗ですが当院にも植物をいくつか置いています。

その中で胡蝶蘭が今一番元気に咲いています。

この胡蝶蘭は実は当院を開業した時にお祝いでいただいた物です。

それが花が散っては咲き、散っては咲きで今年で4年目になるんです。


胡蝶蘭の育て方は難しいと言われていますが、私は花には疎いのでYouTubeで胡蝶蘭の育て方の動画を見て手入れしています。

今は本当に便利な時代ですね。

水もやりすぎはダメだというので、乾いてそうになったら水やりをするといった感じで特別なことは何一つしていません。


植物は空気のよどみや気の流れが悪いとすぐ枯れるとよく耳にします。

逆に、風水的によどみがあれば改善してくれたり気の流れを良くし、活性化させる性質があるようです。

私は風水というものに詳しいわけでもないし、特別信じている方ではないですが、毎年綺麗に咲いている胡蝶蘭を見ると、きっと当院は良い気が流れている空間なんだと思っています。


来年も綺麗な花が咲きますように!

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2022年4月2日土曜日

新年度になり新社会人らしき人たちを見かけるようになりました。

初々しいスーツ姿の彼らを見ると、同じ時期の自分自身を思い出します。

とても懐かしいですね(笑)

また、転勤や移動の時期でもあり、当院に通っていただいてたKさんもご主人の転勤で千葉県へ引っ越されました。

Kさんは引っ越しする前日まで通っていただきました。

「明日引っ越しなんです。」

「引っ越し前で忙しいのに無理しなくてもいいですよ(笑)」

「ぎりぎりまで通いたいと思っていて。」

本当に嬉しいお言葉です。

鍼灸師冥利につきますね。

Kさんは不妊治療で鍼灸を受けられていました。

一度陽性判定は出たものの、その後残念ながら良い結果まではいきませんでしたが、鍼灸の効果を実感されて引っ越し先でも不妊治療と鍼灸治療を続けるとおっしゃいました。

私自身も良い結果が出すことができず非常に残念でしたが、前向きに治療を続けるとおっしゃったKさんを京都から応援したいと思いました。


Kさんが新たに住まれる千葉県といえば、落花生ですね。

大学の時に千葉県の友人がおみやけで落花生をくれて、何故かすごくハマってバイト先で休憩中ひたすら食べていたことを思い出しました。

懐かしい(笑)


さて、落花生(ピーナッツ)ですが、カロリーが高い分食べ過ぎに注意しないといけません。

しかし、良質な油であるオレイン酸や食物繊維も含まれているので身体には良い食べ物です。

悪玉コレステロールを下げてくれる効果もあるようですね。

かと言って食べ過ぎは良くないので一日20~30グラム程度にしておきましょう。

美味しいからと言って何でも食べすぎは良くないですよ(笑)


ちなみに写真はKさんから頂いた落花生です。

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Hさん(38歳)のケース その2【不妊鍼灸】

 神戸の病院に転院されたHさん。 一通り検査も終了しいざ採卵周期へ! 以前の病院では注射で刺激して卵胞を育てる方法に対して、今回の病院では経口薬のレトロゾールを服用し卵胞を育てることになりました。 ちなみに、その頃には生理痛もかなり軽減している状態。 以前は生理のたびに痛み止めを...