2022年4月15日金曜日

Sさん(39歳)のケース その1

Sさんが来院されたのは不妊治療を始められてから2年半以上たった頃。

来院されるまでの状況としては、人工授精7回ほど、採卵(ショート法)3回、胚移植7回と治療されていましたがなかなか着床せず。

子宮内膜も薄く子宮内にポリープがあったが切除済み。

胚盤胞と初期胚での凍結卵が各2つずつ。

数か月後に胚移植を予定しているという状況でした。


Sさんは今まで幾度と体外受精と試みてこられましたが結果が出ず、鍼灸が不妊治療に効果があると聞かれ、半信半疑ではあったものの受けてみようと決心され来院されました。


身体の状態を診るとストレスもきつく、瘀血といって血のにごりもあり、更に余分な熱が体内にこもっている状態でした。


不妊治療では冷えは良くない!身体を温めないといけないよ!という風なことをよく見たり聞いたりしますね。

確かにそれは間違いではありません。

しかし、タイプによってやみくもに温めるための治療をすると逆効果の場合があります。

Sさんのようなケースでは、こもっている熱は余分な熱なので、その熱を抜いてあげる必要があります。


(過去に診た患者さんの中に同じような方がいました。その方は他の鍼灸院で身体を温めるための治療を1年以上していましたが、うまくいかず。そこで当時私が当時勤めていた鍼灸院に来られ、今まで他の鍼灸院でされていた治療の真逆の施術をしたところ、なんと数カ月で懐妊されるということがありました。)


まずは、胚移植に向けてSさんの体調を改善していく必要があります。

そこでしばらく体調が整うまでタイミングで様子を見ることを提案しました。

その間、Sさんの意向で病院の診察も休むということでした。


つづく

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