2024年11月28日木曜日

Iさん(37歳)のケース その3【不妊鍼灸】

いよいよ胚移植の周期に入ったIさん。

胚移植の方法もいくつかありますが、Iさんは卵胞を育て排卵に合わせて胚移植をする方法を選ばれました。

※ちなみにホルモン補充をしながら子宮内膜が厚くなり次第胚移植するといった方法もあります。

Iさんの通院されている病院ではシート法での胚移植をされています。


※シート法とは、受精卵を胚盤胞まで成長させ、その後胚盤胞とは別にその時に用いた培養液も凍結させます。
その培養液には、受精卵が胚盤胞に至るまでの間に放出された物質が含まれているからです。
そして、凍結胚移植の2~3日前に解凍した培養液を子宮内に注入し、胚盤胞を受け入れやすくするための方法がシート法です。


鍼灸もその間、身体の調子を整え、また子宮環境をより良くするために胚移植の前後にも数回施術を行いました。

初めての胚移植で緊張気味のIさんでしたが、無事に終わりあとは判定待ちです。


判定としては、見事陽性!!


実は、胚移植の数日後に鍼灸の施術を行った際、脈の状態を診た時に良い変化がみられ、もしかすると良い結果がでるかもと少し期待をしていました。

ちなみに鍼灸師は知っていることですが、妊娠されている時には独特な脈のうち方があります。

今回はそのような脈でした。

その期待通り良い結果が出て私としてもとても喜ばしかったです。



と、ここまでは良かったのですが、その後の受診で胎のうまでは確認できましたが、心拍が確認できず残念な結果に。

その結果の後、念のため不育症の検査をされましたが、特に問題なし。

ドクター曰く、染色体異常か受精卵のパワー不足だろうとのことでした。


とても残念な結果でしたが気持ちを切り替えられ、次の採卵まで再び鍼灸で身体の調子を整えるため施術の再開です。


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